【生産国】コロンビア
【地域】ナリーニョ、ラ・ウニオン
【農園】FUDAM小規模生産者団体
【標高】1600-2000m
【品種】カトゥーラ、カスティージョ、コロンビア
【生産処理】ウォッシュド
【テイスト】
味わいがしっかりとしており、太くコクのある印象を受けます。また、リンゴを思わせる酸やアロマフレーバーがあり、ナリーニョらしい爽やかな風味を持っています。キャラメルやココアのようなコクのある甘さも特徴的です。
【コメント】
○ラ・ウニオンの生産者団体
FUDAMは、300名の小規模生産農家が所属する農業団体です。持続可能な農業ビジョンを共有した7人の生産者によって2000年に設立されました。オーガニック認定(およびレインフォレストアライアンス認定)を取得し、現在は300名の生産者メンバーからなる協会です。彼らは、ナリーニョのラユニオンの小さな自治体とその周辺に住んでいます。
○ラ・ウニオンのコーヒー生産
このエリアはアンデス山脈を構成するクンバル火山(4700m)の南にあたるエリアで、標高が非常に高く、2000mを超える高地にも多くのコーヒー生産者が暮らしています。切り立った山道の悪路を抜けた先に、メンバーの住まいや農園があり、それぞれの農園でパーチメントコーヒーをつくり、集積しロットを形成しています。元々、地域を訪れる仲買人(コヨーテ)に彼らは安い価格でパーチメントを卸していましたが、今ではメンバーたちの収益も全く違うものに変える事ができました。
○サスティナブルの原則
FUDAMの正式名称はFundación Agraria y Ambiental Para el Desarrollo Sostentible(農業と環境を向上・持続可能とする団体)という名前の通り、サスティナブルという原則の下で地域の小規模生産者が団結する事で、持続可能なコーヒー生産を模索しています。その為に、自分たちの手で有機肥料をつくり、また苗床からコーヒーを育て、質が高く有機的な農業に準じたコーヒーを作り続けています。
有機的でサスティナブルなコーヒー生産と地域団体として組織する事で、地域社会全体を向上させ、雇用の改善や若い世代のコーヒー生産者や女性生産者の支援にも積極的に取り組み、人の営みと環境、コーヒーの生産との持続可能な調和を目指しています。